砥部の老舗食堂が復活! 名物たらいうどん「こぶし食堂」で再び

「こぶしの家」の味をそのまま再現した名物のたらいうどん

 名物たらいうどんをもう一度―。愛媛県砥部町旧広田村地域の国道379号沿いで、長年観光客らに愛されてきた老舗食堂が今月「こぶし食堂」として営業を再開した。運営してきた主婦グループが高齢化し昨年閉店したが、食堂のファンだった姉妹が引き継いだ。郷土の味を守り、地域のにぎわいにもつなげようと奮闘している。

 食堂は1989年、地元主婦らのグループ「あじさい」が旧村の施設を借りて「こぶしの家」としてオープン。村の人情を伝える味が人気だったが、高齢化し昨年3月閉店した。

 継いだのは、松山市の藤原瑞野さんと晴美さん姉妹。趣味の砥部焼を近くの農村工芸体験館で創作した後、清流を眺めながら食事するのが好きだった。昨夏、閉店を知り「自分たちが癒やされたように、広田地区の豊かな自然や食を満喫してほしい」と再開を模索。町の施設管理者となり、1日に開店した。

ログハウスの外観は「こぶしの家」そのままに復活した食堂

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