騒音をオシャレに遮断! SNSで話題の新感覚「耳栓」 日常装着になじむ自然さで日本でも売上拡大中

新感覚のオシャレ「耳栓」がSNSでも話題に

五感の中でも、自分でその感じ方を調節することが難しい器官である「耳」。海外では、必要に応じて耳栓やプロテクターを付けて、周囲から取り込む音を調節する考え方が浸透しつつあります。

【写真2枚】まるでアクセサリー 新感覚のオシャレ「耳栓」 ケースもスタイリッシュ

日本でも近年、日常使いできるスタイリッシュな耳栓が話題になっています。SNSには1万件以上の反応を得た投稿も。そこで、新感覚の耳栓「LOOP イヤープラグ」を販売するモダニティ株式会社PR担当の村田さんに、海外の耳栓事情や、日本でも同商品が受け入れられつつある背景などについて聞きました。

Loopイヤープラグは、睡眠の妨げになる騒音や公共の場で気になる雑音、ライブ鑑賞・スポーツ観戦時の大きな音などから耳を守り、生活の質を向上させるとされています。もともとは、2016年にベルギー・アントワープで生まれたブランドで、現在では欧米を中心に世界150か国以上に400万人を超える愛用者がいるといます。

耳栓は、アメリカなどでは市場規模が4億円を超える巨大マーケットとして注目されています。しかし日本では、普段から耳栓をつけるという文化になじみが薄く、ライブ会場で耳栓をしていた人が、周りの観客から「アーティストに失礼では?」と指摘されトラブルになった事例が話題になるなど、その存在はまだまだ身近なものとは言い難い状況です。

そのような状況にあって、LOOPイヤープラグが日本で発売されたのは2019年の夏のこと。商品は用途に合わせた3タイプ。電車内や人混みの雑踏、ライブ会場から睡眠中までさまざまなシーンに合わせて、不快な音だけを自然にシャットアウトするという、それまでになかった設計が話題になりました。また、日常生活に自然にフィットするおしゃれなデザインも注目されています。

クリア素材やメタル加工など、アクセサリーとしても映えるような洗練された見た目も好評を得て、LOOPイヤープラグは現在までに約10万セットを売り上げています。

村田さんによると、日本では周りの目線を気にする人が多く、周囲の音を完全にシャットアウトし、着けているとはっきりとわかる耳栓は敬遠されがちなのだそう。しかし「聴覚過敏の悩みを解決したい」「雑音だけを低減させて集中したい」といった需要は、近年さらに高まっているといいます。同商品がいまSNS上でバズっている背景には働き方や生活の多様化があるとみられ、その注目度は今後ますます高まっていきそうです。

※ラジオ関西『Clip火曜日』内「ノってけ!ニューウェイブ!」2024年4月2日放送回より

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