高校野球の名門、聖光学院に発足した女子硬式野球部が本格始動です。スローガンは「明るく楽しく元気よく」。男子に負けず、部員29人で日本一を目指します。
福島県伊達市のグラウンドでノックを受けるのは、4月に発足した聖光学院・女子硬式野球部の選手たちです。県内出身者は29人中3人。部員の多くは寮で生活します。4月10日には、その入寮式が行われました。親元を離れた生活に、戸惑いや不安を抱えながらも高校生活がスタートです。
練習は、学校からおよそ8キロ離れたグラウンドで行います。
聖光学院 女子硬式野球部・水野心主将「男子と同じ気持ちでできることがほんとに嬉しくて、でも男子とは違った楽しさもあるので、そこを大事にしながらやっていこうと思う」
キャプテンに選ばれた会津若松市出身の水野心(こころ)選手は、強い憧れを持って入学しました。
水野心主将「聖光学院がなかったら野球をやってないと思う。聖光の不動心というスタイルに憧れて、その一心で来ました」
チームのスローガンは「明るく楽しく元気よく」。選手たちの帽子には、その頭文字をとった「A・T・G」の文字が記されています。
聖光学院 女子硬式野球部・松崎克哉監督「監督!野球って楽しいですよねって言われているような感じで、自分が忘れかけていたことをまた教えてもらっているような感じがして」
背中には男子と同じ「不動心」の文字を刻み、女子野球日本一を目指します。
水野心主将「これからチームがぶつかり合ったりすると思うので、その時に躊躇しないで堂々と立ち向かっていこうと思っています」
女子硬式野球部、県内には2校
福島県内には現在、聖光学院とおととし発足した学法石川高校の2校に女子硬式野球部があります。
女子硬式野球の年間の主な試合は、春のセンバツ大会、夏の選手権大会、そして秋の大会にあたるユース大会というものがあります。さらに、地区ごとの大会もあります。
4月から東北地区のリーグ戦が始まります。また、5月5日には学法石川との県内対決もあるということで、どんな戦いになるのか今から楽しみです。