ヘニング・ラーセンのボルボの世界、木材のキャノピーで自然を取り込む

ヘニング・ラーセンは、スウェーデンのヨーテボリにあるボルボの展示・イベントセンター「ワールド・オブ・ボルボ」を公開した。スウェーデンの自動車大手、ボルボ・カーズとボルボ・グループの依頼で建設された22,000平方メートルの円形建築は、自然界からインスピレーションを得た屋根で飾られている。

集成材(glulam)とクロスラミネート材(CLT)から作られたこの建物は、木の幹の形を模して配置されたマスティンバーの柱が特徴で、魅力的で有機的な雰囲気を醸し出している。これらの柱は立ち上がり、外側に広がり、屋根を支えるとともに、訪れる人々を青々とした森を思わせる天蓋の下に包み込む。

ボルボの周年記念行事の一環として4月14日に一般公開される予定の「ボルボの世界」は、ブランドの豊かな歴史と価値を紹介するさまざまなイベント、展示、講演、会議を開催するための施設です。ヨーテボリの活気あるイベント地区に位置するこのセンターは、自然との強い結びつきを持ちながら、訪問者を歓迎する空間を提供することを目指している。

デザイン・コンセプトは、スウェーデンの自然景観からインスピレーションを得ており、建物のレイアウトや素材は、「Allemansrätten(自然の中を自由に歩き回る)」という国の理念を反映しています。木材の使用は、持続可能な慣行と一致するだけでなく、形と素材の両方で地域の景観を体現する役割を果たす。

ガラス張りのファサードが特徴的なこの建物は、外壁に沿って幅の広い階段が設置され、屋上の庭園にアクセスできるようになっている。ガラス張りの壁で区切られた上層階には、展示スペース、バー、レストラン、会議施設、ワークスペースがある。
ヘニング・ラーセンのデザイン哲学は、有機的な素材とフォルムの相乗効果を強調し、建築要素と自然現象の類似性を描いている。北欧神話とボルボのスウェーデンの伝統に深く根ざした木のメタファーは、生命、成長、つながりを象徴し、建物の物語をさらに豊かにしている。

ワールド・オブ・ボルボ・プロジェクトに加え、ヘニング・ラーセンは原子科学研究施設やマス・ティンバーの大学校舎など、さまざまな革新的事業を手がけており、建築の革新の限界を押し広げるというスタジオのコミットメントを示している。

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