千葉でパー3コンテスト!? ジュニアゴルファーの“聖地”にシニアプロ集結

ショートコースにシニアプロ15人が集結(撮影/内山孝志朗)

千葉市若葉区にある北谷津ゴルフガーデン(以下北谷津GG)が15日、同施設内のショートコースで「第1回レジェンドカップゴルフトーナメント」を開催。2021年のシニアツアー賞金王で同練習場に所属する篠崎紀夫をはじめ、丸山茂樹、尾崎直道、深堀圭一郎、田中秀道ら男子シニアプロ15人が出場した。

大会は西コース9ホールを2度回る形式の18ホール(1340yd/パー54)で争われ、賞金総額は500万円(優勝賞金100万円)。穏やかな天候にも恵まれ、約400人のギャラリーが声援を送った。北谷津GGの土屋大陸社長は「これだけの選手が集まってショートコースでトーナメントを開くこと自体が画期的」と話した。

大会を企画した篠崎紀夫(左)と北谷津GGの土屋大陸社長(撮影/内山孝志朗)

試合の構想は昨年9月頃からスタートし、篠崎が中心となり出場者を集めた。今年で開業55周年を迎えた北谷津GGは池田勇太、稲見萌寧、吉田優利、西郷真央ら数多くのプロを輩出した“ジュニアの聖地”といえる場所。そこに大勢のシニアプロが集まった新鮮な光景に、
土屋社長は「女子がすごく注目されているけれども、こういう新しい切り口で新しいゴルフの楽しみ方を表現できたら、きっとゴルフファンもさらに増えると思う。『ゴルフをやりたいな』って思ってもらえれば一番ありがたい」と希望を口にした。

大勢のギャラリーに囲まれた(撮影/内山孝志朗)

5月に68歳になる今大会最年長の尾崎直道は「ギャラリーがこんなに入るとは思わなかった。こんなに身近な距離でプレーしたのが面白かったけど、意外にその中でも緊張した」と笑顔で振り返り、「選手も盛り上がっていたみたいなので、また集まるんじゃないかな」と継続的な開催に期待を寄せた。

プロ同士の掛け合いも魅力のひとつ(左から丸山茂樹、塚田好宣、崎山武志)(撮影/内山孝志朗)

試合は篠崎が通算3アンダーで回り、初代王者に輝いた。「大学を出てから毎日のように回ってますからね。37年くらい?もうそんなになるのか…」と笑いつつ、「こういう難しいコースを当たり前のように回っていたので、それが大きかったんじゃないかな」と語った。

大会の模様はBS無料放送局「BSJapanext」(ビーエスジャパネクスト/BS263ch)で、4月29日の午後5時から放送される。篠崎は「プロ同士が和気あいあいとやっている姿を見てほしい。シニアの試合に来たことがない人でも、映像を通じて『見に行きたいな』と思っていただければ」と思いを巡らせた。(編集部・内山孝志朗)

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