独製造業の原材料調達、ほぼコロナ前に改善=IFO

[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所は15日、国内製造業について、もはや原材料不足の影響を強く受けておらず、供給状況は新型コロナウイルス流行前の水準にほぼ戻っているとの認識を示した。

IFOの調査責任者クラウス・ボールラーベ氏は「原材料と中間製品の供給はこのところ大幅に改善している」と述べた。

3月の調査で不足だと報告した企業は10.2%にとどまり、前月の14.6%から低下。供給問題ピークの2021年12月には81.9%に達していた。

部門別に見ると、コンピューターメーカーで問題を報告したのは18.2%、次いで電気機器メーカーが17.5%だった。

ボールラーベ氏は「ドイツ鉄道の賃金紛争は解決し、物流部門も紅海の状況に適応しているため、現在のところ問題は少なくなっている」とした。

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