新日本台湾大会でスターダム勢が存在感発揮! スターライト・キッド「もっともっとオファーお待ちしておりますよ」

新日本プロレスは約7年半ぶりとなる台湾大会『WRESTLING WORLD 2024 IN TAIWAN』4.14台湾・Zepp New Taipei大会を開催した。今大会はAPFW(アジア太平洋プロレス連盟)の設立連携第1弾大会として開催されたため、第4試合では、女子プロレス団体のスターダム提供マッチとして、スターライト・キッドとHANAKOがシングルマッチを行なった。両者はスターダム4.12東京・後楽園ホール大会でもタッグで激突。キッド組が勝利している。

試合はデビュー1年とまだ若手ながらも日本最高身長181センチの女子レスラーとして台頭しているHANAKOと、150センチと小柄ながら大江戸隊というヒールユニットに所属しているため、ラフファイトやテクニックも備えているキッドによる見応えのある攻防に台湾の新日本ファンからも手拍子や声援が贈られた。キッドはストレッチマフラーでHANAKOの膝を痛めつけていくが、一発一発が重いHANAKOの攻撃に思わぬ苦戦を強いられる。だが、ラリアットをかわしたキッドがモモ・ラッチで丸めてカウント3。アメリカで獲得したスパーク女子ワールド王者として、そして先輩として面目を保つ形となった。前日の新日本アメリカ・シカゴ大会にはキッドのライバルであるAZMがSTRONG女子王座挑戦のため参戦。王座奪取はならなかったが、存在感を示していただけに、キッドも負けられない気持ちがあったのだろう。

バックステージでキッドは「31センチ差があってもこのシングルを制したのはスターライト・キッド! こんだけ差があっても、女子プロレスならではの無差別では勝てちゃうっていうことを台湾のお客さんにもキッチリ証明することが出来たのではないでしょうか?」と初の台湾での試合に手応えを感じている様子。続けて「台湾大会もSLK(キッド)出させていただいて、もっともっとオファーお待ちしておりますよ。スターダム代表としてこのSLKがどんどん新日本プロレスに乗り込んでやりたいって私は思ってる」と継続参戦を要求した。 キッドはエル・デスペラードとのタッグ結成を目標に掲げているだけに、今後も新日本マットに登場する機会がありそうだ。敗れたHANAKOも「このリングに立ちたいと強く思い、今日それが実現しました。今日負けてもうたんやけど、新しい目標が出来ました。もっと成長してこのリングに帰って来ます。みなさんの想像を超えてみせます」と新日本マットに再び参戦することを新たな目標に掲げていた。181センチという身長は男子選手の中に入っても遜色ないだけに、さらに成長したHANAKOの姿を新日本でも見せてもらいたい。
メインイベントでは、棚橋弘至&矢野通&ボルチン・オレッグが、EVIL&SHO&金丸義信のH.O.Tを破り、NEVER無差別級6人タッグ王座を獲得。試合後、棚橋社長は「台湾に何回も来ます」「またすぐに来ます」とファンに約束。今大会は台湾大地震の影響で開催が危ぶまれたが、無事に開催出来たことで今後も定期的に開催することが予想される。

◆新日本プロレス◆
『WRESTLING WORLD 2024 IN TAIWAN』
2024年4月14日
台湾・Zepp New Taipei
観衆 800人(満員)
▼スターダム提供マッチ(30分1本勝負)
○スターライト・キッド(11分38秒 モモ⭐︎ラッチ)HANAKO●

文⚫︎どら増田

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