水原容疑者の“消えた38億円”に米司会者は困惑「数字が合わない」「どうなっているのかな?」

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

水原氏は賭博で損失62.3億円、大谷の口座から24.5億円超を不正送金

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手の通訳を長年務めた水原一平容疑者は、銀行詐欺罪で訴追された。大谷の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を不正送金したとされている。この送金された1600万ドルは、大谷の元へ戻ってくるのか。番組出演した米記者も注目している。

司法当局が公開している訴状によると、水原容疑者は2021年9月から賭博を始め、2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出した。大谷の口座からは1600万ドル以上の大金を不正送金。水原容疑者が銀行側との通話で、自身が大谷であると偽って名乗るなどして送金を可能にしたとされている。

米ストリーミングサービス「Rokuチャンネル」の番組「ザ・リッチ・エイゼン・ショー」に、この問題を先んじて報じてきた米スポーツ専門局「ESPN」からアルデン・ゴンサレス記者が出演。司会者を務めるリッチ・エイゼン氏は「計算をしていたのだけど、この金額は驚異的ですね。本当に」と、驚きを口にしている。

「オオタニから1600万ドルを盗んだと言われています。(損失との差額)2400万ドル(約38億円)はどうなっているのかな? 数字が合わないのだけど。あなたの知っている限り、どういう状況なんでしょうか」と困惑気味のエイゼン氏に問われた、ゴンサレス記者は「まだ答えが出ていない問題がたくさんあります」と応じ、その一つを挙げた。

「そのうちの1つはショウヘイ・オオタニがお金を取り戻せるかどうかです。それはまだ彼らもわからないことです」

水原容疑者によって不正送金された1600万ドルが戻ってくるかどうか、金額が金額であるだけに簡単に答えは見つからないようだ。ゴンサレス記者は「この問題はかなりの早さで起きました。イッペイ・ミズハラを銀行詐欺容疑で訴追するまで3週間で、とても早かった。だからまだ私たちにも答えがわからない問題がたくさんあります」と語るなど、まだまだ全ての解明には時間がかかりそうだ。

THE ANSWER編集部

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