徳島県つるぎ町貞光の山あいにある友内神社では、毎年、家賀、三木枋、川見の3つの集落の氏子が集まって、「春祭り」が行われています。
4月14日、五穀豊穣や家内安全を願って、氏子や忌部文化研究所の関係者など約50人が参加して神事が執り行われました。
以前は、秋に祭りが行われていましたが、集落にある別の神社と時期が重なり神職の都合がつかないことから、春に変更されました。
(忌部文化研究所(環境人類学) 林博章博士)
「忌部の祖先の天日鷲命を祀ってる大元の神社が、この友内神社なんです。地元にとってもここは大事な神社。友内山というのは、この貞光町の水源なんです。水源を祀る山でもあるので、いわば旧貞光町の守り神」
20年ほど前と比べると参加者は約半分に減りましたが、氏子の知り合いなどが手伝って、毎年神輿を出し続けているそうです。
(氏子)
「今年はおかげでたくさん来てくれてよかったです、ほんまにうれしいです。(祭りが)できる間は神輿も出して、していかないと」
祭りの最後は、婦人会が作った手作りの弁当を食べながら親睦を深めました。
「サトイモ、ちくわ、板付け、ニンジン、ゴボウ、シイタケ、みな自家製。タケノコもコンニャクも」
友内神社の春祭りが終わると、傾斜地集落の人々は種まきなどの畑仕事に追われます。