「思い受け継ぎたい」元ザスパ総監督・植木さん告別式 700人が別れ惜しむ 中田英寿さんらから供花

前橋市内で営まれた植木さんの告別式=15日午後1時ごろ

 サッカーJリーグのザスパ草津(現・ザスパ群馬)総監督などを務め、11日に死去した植木繁晴さん(享年69)の告別式が15日、群馬県前橋市内の葬儀場で開かれ、県内外のサッカー関係者ら約700人が名伯楽との別れを惜しんだ。

 式では、喪主を務めた、長男で健大高崎高女子サッカー部監督の雅也さん(40)が「忙しくてなかなか家にいなかった父だが、今では私も指導者となり、同じ立場になった。父の思いを受け継いでいきたい」とあいさつした。植木さんの笑顔の遺影が見つめる中、参列者が次々と焼香した。

 祭壇の脇には、元日本代表の中田英寿さんら、植木さんと交流があったサッカー関係者からの供花が数多く飾られた。入り口付近には、現役時代のフジタ工業のユニホームをはじめ、ザスパでの活躍ぶりを撮影した写真などが並び、参列者たちが当時を懐かしんでいた。

 式に参列した元ザスパ監督で、大阪学芸高女子サッカー部監督の副島博志さん(64)は「監督だった3年間、一緒に苦労したことを思い出した。私と学年が4年しか違わないのに、残念で仕方ないです」と別れを惜しんだ。

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