「碓氷峠鉄道施設群」世界遺産登録に向けて有識者会議を設置 群馬・安中市

「碓氷峠鉄道施設群」の世界遺産登録を目指す安中市は、有識者会議を設置し、15日に初会合を開きました。

「碓氷峠鉄道施設群」は、安中市と長野県軽井沢町の間にある旧信越線の鉄道施設です。

日本の幹線鉄道として初めて電化が行われ、鉄道の発展に大きな影響を与えたほか、生糸などの輸送路としても重要な役割を果たすなど日本の近代化を支えました。

安中市はこの施設群の世界遺産登録を目指そうと大学教授や研究者などで構成する有識者会議を立ち上げ、15日には市役所で初会合を開きました。会議には岩井市長や委員8人が参加し、岩井市長は「道のりは容易ではないが、一歩一歩前に進んでいきたい」とあいさつしました。

そして、委員一人一人に岩井市長から委嘱状が手渡された後、NPO法人碓氷峠歴史文化遺産研究会の萩原豊彦理事長を代表に選出しました。このあと交通史学会と鉄道史学会の会員で委員の原田雅純さんが「世界のラック式鉄道と碓氷峠」と題して講演しました。

有識者会議では16日、現地調査を行うほか、今後も市と連携しながら議論を重ね世界遺産登録を目指します。

© 群馬テレビ