「新型やくも」など山陰では鉄道をテーマに盛り上がりを見せる中、またも水を差す不届きな出来事が発覚してしまいました。鳥取県と関西を結ぶ特急列車「スーパーはくと」に去年12月名探偵コナン号が登場し話題となっていますが、座席の枕カバーを持って帰る人が相次いでいるというのです。
去年12月3日、多くのファンが詰めかける中、運行が始まったのはスーパーはくとの名探偵コナン号。
大阪・関西万博を控え、多くの人に鳥取まで足を延ばしてもらおうと、智頭急行、JR西日本、そして鳥取県がこの列車を仕掛けました。
車体の至るところにおなじみのキャラクターたちがラッピングされているほか、列車の中もコナン君だらけ。コナン君と一緒に旅する気分が味わえると話題になっています。
こうした中、ちょっと困った事態が…。
鳥取県 平井伸治 知事
「ちょっと残念なマナーの問題があるんですけど、そこにある枕カバーを持って帰る方々がどうもおられまして、非常にこの辺は困っています」
座席の「枕カバー」。白い生地にランドセルを背負ったコナン君がプリントされています。
11日の定例記者会見で鳥取県の平井知事は、この枕カバーが乗客に持ち帰られていることを明かしました。
智頭急行によると去年の運行開始以降、月に3~4枚ほどのペースでなくなっていて、これまでに30枚がなくなったということです。
鳥取県 平井伸治 知事
「これは持ち帰らないように、多くの方々が使えるように、そこに大事に置いておいていただきたい」
智頭急行も「コナンファンにはそういう人はいないと信じています。みんなのコナン君なので大切にしていただきたい」とコメントしています。