「自分が伝えることで関心を」 北方領土の作文で京都・京丹波の中学生が最優秀賞

府知事賞に選ばれた長谷川さん(京丹波町役場)

 北方領土問題がテーマの京都府の作文コンクールで、最優秀賞の知事賞に輝いた京都府京丹波町蒲生の蒲生野中3年、長谷川咲さん(14)が、町役場を訪れ、受賞を報告した。入賞は前回に続き2度目で「問題意識を持ち続けていることを評価してもらえた」と喜びをかみしめた。

 コンクールは府北方領土教育者会議などが主催。長谷川さんは1040点の応募作品の中から最優秀賞に選ばれた。

 受賞作では、北方領土問題を知って興味を持ったというパレスチナ問題に触れ、「故郷に帰りたいと望む人が多くいる」という共通点を指摘。一般市民は様子を見守ることしかできないとしつつ、「少しでも問題を知ることで自身への変化は起きる」と記した。

 長谷川さんは2022年、同会議による現地視察研修に参加。肉眼で歯舞群島を見ることのできる納沙布岬を訪れ、元島民からも直接話を聞いた。「自分が伝えることで、家族や友人にも引き続き関心を持ってもらいたい」と話した。

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