「動物の気持ちが分かるのでは」自閉症のアーティスト・石村嘉成さんの描く「動物の繊細な感情」【岡山】

色彩豊かな動物画で知られる自閉症の画家・石村嘉成さんの個展が、19日から天満屋岡山店で始まります。その見どころを紹介するシリーズ企画「なぜ今、石村嘉成なのか」今日はキャンバスに描かれた動物たちの魅力を掘り下げます。

(アーティスト 石村嘉成さん)
「まるで力強い歌舞伎役者。怒っているように見えます」

石村嘉成さんが手がけたカラフルなマンドリル。描いた感情は、怒りです。

(小林章子記者)
「どうして怒っているのでしょうか?」

(石村嘉成さん)
「ライバルのオスに見せつけてアピールしているから」

和徳さんと嘉成さんが散歩しているとヤギが…。嘉成さんは、ヤギと見つめ合い一言。

(石村嘉成さん)
「かわいい」

嘉成さんの作品には動物たちの繊細な感情が描き出されます。目の前の動物の気持ちに寄り添うことで感情を読み取っているのではと父親の和徳さんは考えています。

(嘉成さんの父・和徳さん)
「人間と動物の間に分け隔てがないんですよ。息子は仲間として捉えているんですよ、動物を。人間だれでも好きなことがあって、そればかり考えていたらなんとかなるような気がしますよ。人生」

日々、夢中で作品制作に取り組む嘉成さん。キャンバスに映し出すのは大好きな動物たちの心の声です。

会期:4月19日(金)~5月12日(木)会場:天満屋6階・葦川会館(岡山市北区)

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