平家ゆかりの地に琵琶の音色響く 四国中央の重文「真鍋家住宅」で弾き語り

「真鍋家住宅」で開かれた琵琶の弾き語り

 愛媛県四国中央市山間部の切山地区に伝わる平家伝説と「平家物語」を融合し創作した琵琶の弾き語りが11日、地区内の国重要文化財「真鍋家住宅」であり、約30人がいろりを囲んで独特の音色と語りに耳を傾けた。

 同市川之江地域出身の建築家三好和彦さん(63)=東京在住=が学生時代に親しんだ切山を中心に地方再生に取り組もうと企画。源平合戦時、幼い安徳天皇が源氏の追っ手を逃れて半年間隠れ住んだとの地区の伝承を生かして創作できないか、知人で薩摩琵琶(さつまびわ)演奏家の後藤幸浩さん(63)らに声をかけて実現した。

琵琶の演奏と語りでオリジナルの「平家物語」を披露す後藤さん

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