野菜が高すぎて食べられない!?ニンジン価格は“2倍”に!野菜高騰はいつまで続くのか?専門家に取材

農林水産省が2024年4月9日に発表した食品価格動向調査によると、4月3日から5日の全国の野菜の平均小売価格は、対象となる8品目のうち、7品目の野菜が平年より高騰しています。
家計を圧迫する野菜の高騰はいつまで続くのでしょうか。専門家に取材しました。

【写真7枚】価格が高騰しているニンジン、商品価格動向調査(4月3日~5日)の結果など

ニンジン価格が2倍…異常気象の影響か

2024年4月14日、東京都内のスーパーで残りわずかとなっていたのは…ニンジン。

PB FARM 松沼佳一専務:
「市場の方には入荷はほとんどないので、ここにあるだけで終わりです。」

お店では毎週土曜日に4箱、約240本の入荷があるといいますが、前日の土曜日に入荷できたのは1箱。わずか60本ほどだったといいます。

問題は品薄状態だけではなく、価格も高騰。
例年は2本入りで100円ほどの価格に対し、4月14日は2倍以上の214円となっていました。

なぜ、ニンジンがこれほど高くなっているのでしょうか?
農家を取材しました。

いさみファーム 渡邊勇希代表:
「2月に暖かく、3月に寒かったので、一定の温度だと生育すると思うんですけど、生育最中に寒気や寒さにあたって生育がちょっと遅れたりしている。」

高騰している野菜はニンジンのほかにもありました。

農林水産省が発表した食品価格動向調査によると、4月3日から5日の全国の野菜の平均小売価格では、対象となる8品目のうち、ジャガイモを除くキャベツ、ネギ、レタス、タマネギ、キュウリ、トマト、ニンジンの7品目全ての野菜が平年より高騰。
レタスは例年に比べ58%、キャベツは例年に比べ36%も上昇しています。

野菜高騰で夕食の献立いくら上昇?

野菜高騰で家計への影響はどれくらいあるのでしょうか?

都内に住む女性に夕食の献立を見せてもらいました。

<夕食の献立>

・ニンジンとネギが入った豚汁

・ニンジンしりしりめんたいこあえ

・ハムとタマネギのサラダ

この日の夕食では例年より高騰している野菜が3つ(ニンジン、ネギ、タマネギ)使われており、
豚汁では具材のニンジンとネギが合わせて平年よりプラス51円。

ニンジンのあえ物ではプラス12円、
そしてサラダでもタマネギがプラス11円、それぞれ高くなっており、
この日の献立の野菜の材料費は平年よりあわせて74円高い計算となりました。

野菜価格の高騰はいつまで続くのか?

生活経済ジャーナリストの柏木理佳さんによると、今後気温が上昇してくると生産量が徐々に回復する見通しで、
4月下旬くらいには生育が早い、ネギ、キュウリ、トマト、レタスの価格が落ち着く可能性があり、
ニンジン、キャベツ、タマネギの価格は5月上旬くらいに落ち着く予想だといいます。

また、ネギ、キュウリ、トマト、レタスといった生育が早い野菜は気温上昇と共に供給量も増え、一転して価格が安くなる可能性もあるということです。

(『めざましテレビ』 2024年4月15日放送より)

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