広島カープ「ダイヤモンド1周 “輝く男” 矢野雅哉」「完封勝利の立役者3人」 天谷宗一郎のココを “しゃ” べりたい! pick upプレー

石田充 アナウンサー
広島カープの1週間からRCC野球解説者の 天谷宗一郎 さんが気になったシーンを3つピックアップして、“しゃ!” べってもらおうと思います。まず、先週の6試合を振り返りましょう。

甲子園→東京ドーム 2勝4敗
9日(火) 広島0‐1阪神(敗 床田寛樹)
10日(水) 広島6-2阪神(勝 アドゥワ誠 ヒーロー アドゥワ誠)
11日(木) 広島1-0阪神(勝 島内颯太郎 ヒーロー 田村俊介)
12日(金) 広島4-9巨人(敗 九里亜蓮)
13日(土) 広島2-3X巨人(敗 中﨑翔太)
14日(日) 広島1-2巨人(敗 ハッチ)

甲子園でカード勝ち越しがありましたが、週末はくやしい1点差のゲームもありました。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
本当にちょっとのきっかけでガラッと変わりそうな雰囲気はありますよね。

石田充 アナウンサー
ただ、10日の勝利はある意味、この前に3連敗にしていましたから非常に大きかったわけなんですが、天谷さんが挙げた3つの場面です。

37イニングぶりの♪宮島さん 完封勝利の立役者3人 ダイヤモンド1周 輝く男

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
まずは2戦目(10日の阪神戦)です。初戦に完封負けして4試合連続、完封負けしている中での初回です。小園海斗 選手、1ストライクから積極的に打ちにいっているんですけど、ちょっと軽打にしているんです。もう、この1点の重みっていうのを小園選手が知ってるからこそ、この場面で最高のバッティングをしてくれたなっていうふうに思います。

37イニングぶりの♪宮島さん

石田充 アナウンサー
二遊間は下がっていたんですね。

天谷宗一郎 さん
そうです。内野が後ろにいるからこそ、1点を取りに行くのは何がベストかっていうのを小園選手が考えてやった結果だと思うんです。

石田充 アナウンサー
あの1点があって、次のイニングに5点取ると。

青山高治 キャスター
とにかく1点取ることが必要だったわけですね。

天谷宗一郎 さん
やっぱり選手にはプレッシャーがかかりますから、その1点を小園選手がまずはこじ開けてくれたなというようなバッティングでした。

石田充 アナウンサー
それが先週の水曜日でした。そして、2つ目のシーン。完封勝利だったのが、木曜日のゲーム。立役者3人のプレーを天谷さんが解説します。

完封勝利の立役者3人

天谷宗一郎 さん
11日(木)の試合。まさに守り勝ったなっていったような試合ですよね。初回、2アウト・ランナー2塁でこの大山選手の当たりに対してレフトが不慣れな 秋山翔吾 選手。打球はクセがあるんです。そんな中でも細かいステップを入れながら体が浮かないようにしっかりと取り切る。秋山選手、ビッグプレーでした。

石田充 アナウンサー
この3連戦が初めての甲子園レフトの守備だったんです。前日もすばらしいプレーがありました。

天谷宗一郎 さん
はい。守りの方でしっかりと貢献してくれています。

石田充 アナウンサー
そして、7回の場面です。

天谷宗一郎 さん
阪神の先頭バッター・佐藤選手ということで外野手は後ろに寄っていたんですけれども、後ろによっているからこそ、フェンスってすごく気になるんです。そのフェンスの怖さをものともせず、久保修 選手のビッグプレーです。ぶつかった反動でボールを離してしまうこともあるんです。それをしなかったボールへの執着心、すばらしかったです。

石田充 アナウンサー
さらに終盤、1点リードの9回。

天谷宗一郎 さん
このプレーは本当にビッグプレーです。上本崇司 選手、最後に飛んで(キャッチして)いますから。

田村友里 キャスター
浮いていますね。すごい。

天谷宗一郎 さん
よく見てもらいたいんですけども、頭とグラブの位置は変わっていないんです。しっかりとどの打球が来るか準備しながら、あそこで切り替えているんです。頭とグラブを支点にしながら飛び込んでいる。これは、本当に上本選手、チームを救ったビッグプレーです。

石田充 アナウンサー
こういった3つのプレーもあって 田村俊介 選手の1点を守り切ったというゲームで、カードを勝ち越した甲子園での週の前半の戦いがありました。

いい形で東京ドームに乗り込んだつもりだったんですが、巨人も勢いがあったということではあるんですが、14日のゲームで “輝く男” がいました。

ダイヤモンド1周 輝く男

天谷宗一郎 さん
矢野雅哉 選手です。3回、0対0の場面、追い込まれていたんですけど、打席で方向性をしっかり出しているんです。方向性を出したうえでコンパクトに、インパクトを強くたたけた。その結果、内野がはじいて内野安打に。そして、ハッチ選手が来日初バント。ここもしっかりと決めてくれました。そのあと、すごいですよ、これ(2塁ランナー・矢野選手の3塁)は。何がすごいって、タイミングもすごいんです。キャッチャーの小林選手は肩が強いんですが、投げられないんです。矢野選手の準備のたまものだと思います。飛び込んでいるときに『イェース!』って言いながら飛び込んでると思います。それぐらい、気持ちのいい盗塁です。本当にすばらしかったです。

石田充 アナウンサー
盗塁した次の球で 野間峻祥 選手がこの当たり…

天谷宗一郎 さん
当たりはボテボテなんですけど、ファーストの岡本選手も投げようとしているんですけども、いいスタートを切っているからこそ、もうあきらめましたよね。矢野選手の走塁で1点をもぎ取った。カープらしい攻撃を見せてくれたなと思います。

石田充 アナウンサー
矢野選手の存在感はここにきて高まっています。

天谷宗一郎 さん
守備の方では非常にいいものを出してくれていましたけども本当にバッティング、そして粘り、こういったところでチームに貢献してくれているなと思います。

石田充 アナウンサー
ショートというと 小園海斗 選手のイメージが強かったんですけれども、小園選手がサードに行く機会も増えましたし、あとはセカンドでもファインプレー。守りはもうすごいですね。

天谷宗一郎 さん
カープの中でもトップって言っていましたけども、ここまではセ・リーグの中でもトップの方に行っていると思います。

田村友里 キャスター
そのレベル。へえー。

天谷宗一郎 さん
『たまらん矢野』って…。ライオンズの源田選手が『源田たまらん』っていわれていますが、たぶん、カープファンは『たまらん矢野』って…。

石田充 アナウンサー
矢野選手もすごかったですけども、完封勝利の立役者3人の1人・秋山選手は、あす16日が36歳のバースデーということもあります。まだまだ元気な姿を見せていただきたいと思います。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)

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