地震で休業の呉羽ハイツ 5月に営業再開しキャッシュバックも 崩落した斜面の復旧は見通し立たず 富山

能登半島地震の影響で休業を余儀なくされていた富山市の宿泊施設「呉羽ハイツ」が5月10日から営業を再開します。

呉羽ハイツは能登半島地震によって敷地内の斜面が崩落。浄化槽が押し流されて下水処理機能が失われ、食事や風呂の提供ができなくなったため、翌日から休業していました。

当初はことし9月の営業再開を目指していましたが、新しい浄化槽の設置まで仮設の配管を下水道に接続することで、再開が早まりました。

藤井市長:「浄化槽を使用せずに下水管に直結するということ。そこから使い始めるというのが、5月10日にオープンできる最大の要因です」

一方で─。

毛田千代丸キャスター:「呉羽ハイツの土砂崩れの現場です。地震の発生から3か月以上経った今も手つかずの状態となっていて、下水道管や満開を迎えたサクラの木が無残にもそのまま残されています」

大規模な崩落が起きた斜面の復旧工事は今後着手する予定で、復旧の見通しは立っていません。

斜面の完全復旧まで、隣接する多目的ホール「雅」は使用を見合わせます。

雅は最大250人を収容する施設内で最も大きいホールで、二十歳の集いや高校野球の抽選会に使用されてきました。

呉羽ハイツでは営業再開に合わせ、キャッシュバックなどのキャンペーンを予定しています。

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