サッカー界“三大スポーツブランド”の一角であるPuma。
「ドイツ×adidas」や「オランダ×Nike」と同じように、このブランドにもサプライヤー契約を長期間継続中のチームが存在する。
ここでは、Pumaと90年代以前からパートナーシップが続いている3つの代表チームをご紹介しよう。
スイス
スイス代表 2000 Puma ホーム ユニフォーム
スイス代表 2024 Puma ホーム ユニフォーム
Pumaとの契約期間:1998年-現在
1990年代の大半をイタリアのスポーツブランドLottoとともに過ごしたスイス。1998年フランスW杯の出場を逃し、2000年の欧州選手権(EURO2000)予選が始まる頃にPumaと契約し、現在までその関係は継続中だ。
パートナーシップは今年で26年目となるが、これまでにW杯5大会、欧州選手権4大会に出場と、キャットロゴのユニフォームを着て安定した成績を残している。
写真上段のステファヌ・アンショズが着たユニフォームは2000年モデルだが、左胸の丸型エンブレムは2006年モデルまで使用した。Pumaは斬新なデザインを提供することも多く、時代によってユニフォームの雰囲気はだいぶ異なる。
チェコ
チェコ代表 1996 Puma ホーム ユニフォーム
チェコ代表 2024 Puma ホーム ユニフォーム
Pumaとの契約期間:1993年-現在
気がつけば30年超え、という印象である。「チェコ代表」として初出場したEURO1996でPumaのユニフォーム姿を印象付けたチェコだが、同ブランドとのパートナーシップは「チェコスロバキア」の終焉が契機となる。
チェコスロバキアは1918年から1992年にかけて中欧に存在した連邦国家で、 かつては東側諸国の一員だった国だ。詳細は省くが、共産主義体制の崩壊により1993年1月1日、チェコスロバキアはチェコ共和国とスロバキア共和国に分離する。
チェコスロバキア時代はadidasと契約していたが、チェコとして独立と同時にPumaを新たなパートナーに迎えた。実はチェコ代表としては、Puma以外のブランドと契約したことはない。
初出場したEURO1996でいきなり準優勝と大躍進。写真上段のパヴェル・ネドヴェドのユニフォーム姿は、その当時のものである。
オーストリア
オーストリア代表 1978 Puma ホーム ユニフォーム
オーストリア代表 2024 Puma ホーム ユニフォーム
Pumaとの契約期間:1977年-現在
サッカーに関しては決して強国とは言えないオーストリア。それゆえに目立たないが、実はPumaとのパートナーシップが今年で47年目という驚きの相思相愛ぶりだ。
現在のパートナーシップ継続期間、という意味では「ドイツ×adidas」の44年を上回り、100%断言はできないが世界最長クラスであることは間違いない。
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オーストリアはPumaのユニフォームを着て、史上2度目のW杯となる1978年アルゼンチン大会に出場。写真上段の大きな襟付きユニフォーム姿はその当時のもので、Puma製の2代目ホームユニフォームにあたる。
最近では赤がホームユニフォームの色として定着しているが、2000年代初頭までは白が基本的にホームの色だった。