閉館の三浦・京急油壺マリンパーク、水族館解体へ 5月から、再整備へ前進

閉館後も「魚の国」など水族館の建物は残っていた=2022年1月、旧京急油壺マリンパーク跡地

 三浦市三崎町小網代の旧京急油壺マリンパーク跡地に残る水族館施設と、隣接の旧ホテル京急油壺観潮荘が5月から解体される。水族館の閉館から2年半余。多くの人を楽しませた思い出の施設が消え、再整備に向けた動きが一歩進む。

 京浜急行電鉄(横浜市西区)が近隣住民に配布した文書によると、建物の解体と設備の撤去工事は5月16日から始まり、2025年9月30日の終了予定。建物にはアスベストを含む建材が使用されており、慎重に作業を進めるとしている。

 解体工事は旧マリンパークを先行し、旧観潮荘の施設は8月から始める見込み。11日には関係者による工事の安全祈願が非公開で行われた。

 マリンパークは建物や設備の老朽化と入場者減少のため21年9月、多くの人に惜しまれながら53年の歴史に幕を閉じた。跡地には22年1月にキャンプ場が開業したが、イルカとアシカのショーが演じられた屋内大海洋劇場や大回遊水槽があった「魚の国」など水族館当時の建物はそのまま残されていた。

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