「実績評価してもらう」「無駄なことやるべきじゃない」現職と新人一騎打ちの静岡・伊豆市長選 焦点は「多選」

任期満了に伴う静岡県伊豆市長選挙が4月14日、告示されました。継続か刷新か。現職と新人による一騎打ちの選挙戦が始まりました。

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<現職・菊地豊候補(65)>
「私も去年65歳になり、前期高齢者になり、髪の毛も真っ白になってきました。伊豆の未来を開く情熱は1ミリたりとも失っておりません」

元自衛官で、2008年に初当選した菊地候補は、公共インフラ整備などに力を入れてきました。能登半島地震を目の当たりにして掲げるのは災害死者ゼロのまちづくりです。

<現職・菊地豊候補(65)>
「すべての力を結集して、地域力も、公共交通も、観光も、産業も、すべてを合わせないと、実は死者ゼロと目指せないんですね」

土肥海岸の津波避難施設は完成間近で、3つの中学校を統合した伊豆中学校には、防災機能を備えた公園も整備中です。出陣式には約100人の支援者が集まり、組織型の選挙を展開します。

<現職・菊地豊候補(65)>
「市民のみなさんに対して、私のこれまでの実績を評価していただく、そういう試験のような選挙だと自分では思っています」

一方、元市議会議員の森候補は、立候補の届け出から選挙カーなどの準備までほとんどを自分でやります。

<新人・森良雄候補(80)>
「選挙のない民主主義はあり得ませんね。菊地市政16年、みなさん、伊豆市が変わったと思いますか」

森候補は現職の多選を問題視し、4期16年の間にしがらみのある政治になっていると指摘。市民ファーストの市政を実現し、教育・福祉の充実などを訴えます。

ポスター貼りも友人に手伝ってもらいながら自ら回り、草の根の選挙戦です。

<新人・森良雄候補(80)>
「私はしがらみがないから、1人でやっているから、誰も私を倒すことできない」

また、森候補は、“ハコモノ行政”からの脱却を目指すと力を込めます。

<新人・森良雄候補(80)>
「16年間で、彼が作ったのはハコモノばっかり。極端かもしれんが、もうほとんどハコモノでしょ。またこれからも続く。そんな無駄なことをね、僕はやるべきじゃない」

現職と新人の一騎打ちとなった伊豆市長選。投票日は4月21日で即日開票されます。

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