浦和が4年半務めた西野努TDの退任を発表「リーグ制覇を心から願い、信じる」、OBの堀之内聖氏がSDに就任

浦和で選手とTDとして働いた西野努氏[写真:©超ワールドサッカー]

浦和レッズは15日、テクニカルダイレクター(TD)を務めていた西野努氏の退任を発表した。

西野氏は神戸大学から1993年に浦和レッズに入団。Jリーグでプレーし、1998年には日本代表候補にも選出。2001年に現役引退するまで浦和でプレーを続けていた。

J1通算107試合6得点、J2通算27試合4得点を記録している西野氏は、引退後に浦和でスカウトなどを経験。2019年11月にテクニカルダイレクターに就任していた。

クラブの強化や組織体制の変更などに携わってきた中、チームは2022年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で優勝するなど結果を残した一方で、リーグタイトルからは遠ざかっていた。

4月15日をもって退任することが決定した西野TDはクラブを通じてコメントしている。

「シーズン途中での退任となったことに関して、申し訳なく思っております。一方、コンセプトの堅持、フットボール本部の組織とシステムの継続的な発展、成長については、一人のスタッフの去就では揺るがないものになっていると自負しております」

「リーグ制覇を心から願い、信じ、クラブを離れる最後の一日まで、次の体制への引継ぎに尽力いたします。4年半、ありがとうございました」

また、戸苅淳フットボール本部長も西野TDの退任にコメントしている。

「フットボール本部の立ち上げに始まり、チームの強化や組織の成長に貢献してくださった西野努テクニカルダイレクターに、クラブを代表して感謝をお伝えしたいと思います。浦和レッズは引き続き、チーム強化の方向性をクラブ主導で継続し、強くて魅力あるチーム作りに邁進してまいります」

なお、浦和は同日にクラブOBでもある堀之内聖氏のスポーツダイレクター(SD)就任を発表。堀之内氏は2002年から2011年まで浦和でプレーし、その後、横浜FC、モンテディオ山形でプレーし2013年限りで引退。2014年2月に浦和のパートナー営業部に入ると、2017年5月からは強化部/フットボール本部で働いていた。

部長を務めていた堀之内氏は、マチェイ・スコルジャ前監督主任前の現地調査などをも行っており、今後はトップチームの強化に従事することとなる。

新たにSDに就任した堀之内氏は、クラブを通じてコメントしている。

「浦和レッズというクラブは、ホームタウン、パートナー、そしてファン・サポーターのみなさまをはじめとした大変多くの方々の愛情によって支えられている、とても幸せなクラブです。そうしたみなさまと幸せを共有し続けられるよう、野心を胸に、強くて魅力あるチーム作りに全力を注ぎます」

戸苅フットボール本部長は、堀之内氏のSD就任についてもコメントしている。

「浦和という街で生まれ育ち、そして浦和レッズの選手としてファン・サポーターのみなさまと共に闘ってきた経験を持つ堀之内 聖氏を、あらためてスポーツダイレクターとしてフットボール本部に迎えられることを心から嬉しく思っております。
フットボール本部の立ち上げから今日までの取り組みにおいて、その全ての過程を共にしてきた堀之内 聖スポーツダイレクターを中心に、クラブ主導で強くて魅力あるチーム作りに邁進してまいります」

© 株式会社シーソーゲーム