早くも夏の暑さ 群馬・桐生で28.4度、館林で27.8度

 群馬県内は15日、高気圧に覆われて晴れ、気温がぐんぐん上昇して季節外れの暑さとなった。前橋地方気象台によると、最高気温は桐生28.4度、館林27.8度などで、全13観測地点で平年より7~11度高く、6月上旬~7月上旬並みとなった。気温上昇に伴い、熱中症とみられる救急搬送もあった。週末にかけて平年を上回る陽気が続く見通しで、県は熱中症への注意を呼びかけている。

 気象台によると、桐生は13日に25.5度、14日には27.5度を観測しており、15日で3日連続の夏日となった。群馬県内の夏日の地点は13日は桐生だけだったが、14日には伊勢崎など8カ所に広がり、15日も北部の沼田とみなかみを含む8カ所だった。

 急な暑さで体調を崩す人もおり、県内11消防によると、15日には前橋市で屋外にいた男性(88)が熱中症の疑いで救急搬送され、中等症と診断された。

 県消防保安課は、この時期は体が暑さに慣れていないため、気温が高い日は室内にいても熱中症になる恐れがあることに留意し、こまめに水分を補給する必要があると指摘。「特に子どもと高齢者は注意してほしい」と呼びかけている。

 16日の県内は引き続き高気圧に覆われ、曇り時々晴れの予報。湿った空気の影響で北部は昼前から夕方まで雨の所がある見込み。予想最高気温は前橋20度、みなかみ18度。2週間気温予報によると、前橋の最高気温は17~21日にかけて平年より高い21~24度で推移する見通し。

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