通勤にひそむ恐怖[妊婦のハッケン #16]

0歳の息子のお母さんをしています、わぐりです。「ハハのつぶやき」という子育てイラストをTwitterInstagramで描いています。
息子の妊娠中は、辛いこともありましたが、妊婦になってみないと経験できないことも多く、発見にあふれていました。妊娠は十人十色ですが、この連載では、私が妊娠中に発見して面白いなーと思ったことを、色々な切り口で伝えていけたらと思っています。

通勤にひそむ恐怖[妊婦のハッケン #16]

電車通勤。妊婦になってまず、満員電車がキツくなりました。「お腹が圧迫される!怖い!!」と恐怖と戦いながら、まだあまり目立たないお腹を、必死にかばって乗っていました。時間をずらして出勤できたので、ラッシュを避けるようになりましたが、ずらせない妊婦さんは本当に大変だと思います。

乗り換えにも、危険がいっぱいです。早く歩けないので(第14話参照)、ゆっくり歩いているのですが、それでもなぜかぶつかられる事があり、怖い。日々大きくなるお腹(第13話参照)に、時々バランスを崩しそうになるので、ホームの端を歩くのもとても怖かったです。階段も怖いので、手すりを持ちながら上り下りしていました。

妊娠後期になると、電車で立っているだけでキツくなってきました。バランスを崩して転ぶのが怖いというのもありますし、すぐにお腹が張ってきて、痛くなり、不安が襲ってきました。パンパンに張りすぎて、これは横にならなければマズイと感じて、駅の救護室で休ませてもらったこともありました。

ちなみに産後2ヶ月たった頃、久しぶりに、一人で電車に乗りました。驚きましたよ・・・。全然立っていられることに。立っていても、全く疲れないし、転びそうもないことに。この時初めて、「ああ、妊婦の私はなんて弱者だったんだろう・・・!今の私は強者だ!」と気づきました。

ハッケンその16「毎日の通勤が、死闘。」

毎日の通勤なんて、普段は気にもとめない時間。でも、妊婦になったら、その日常が、死闘へと変わったのです!お腹の張りや疲れと不安、転倒や色々な危険と戦って・・・毎日、会社にたどり着くだけで、ぐったり。本当に、臨月に近づくにつれてキツくなってきて・・・出産予定日の6週間前まで働きましたが、本当にそれがギリギリだったな、と感じたハッケンでした。

妊婦は生きてるだけで疲れる、そのワケは。[妊婦のハッケン #5]

[わぐり]
2018年4月に息子を出産し、育休中の34歳。
「ハハのつぶやき」Twitter(@ninputweet)Instagram(@ninputweet)で、妊娠中から現在の育児中までのイラストを、ほぼ毎日更新しています。

※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。

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