<コラム>『366日』不思議と“かわいそう”だけではない世界観が成立してしまう、このドラマのすごみよ!!!

<コラム>月9ドラマ『366日』第2話

アリス、耐え忍ぶよね~!!?!?

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この第2話、見てる最中、ずっと「アリス、耐え忍ぶよね~!?!?」だったよね?(誰に!?)

はじまりから、おわりまで、いついかなるときも「アリス、耐え忍ぶよね~!?」って、今回の、アリスは、つまり、耐え忍んでいく、わけだね?うんうん、耐え忍ぶ…アリス。耐え忍ぶ…俺のアリス(俺のじゃない)って、一人で、しみじみ、噛みしめちゃったよね…で、しまいには、耐え忍んだ、その先に、待ち受けていた…“あのはちみつ”って…さぁ。もう、涙止まんなかったよね??(マジで誰に!?)

うん、いや、違うわ。アリスじゃないですね。アリス呼びは失礼ですよね。劇中で、しっかり、ちゃんと、見事に、明日香を演じている俺のアリスに対して、アリス呼びは失礼でしたよね(そもそも呼び捨てが失礼だし、“俺の”が一番失礼)。

いや、だけど、そんなのは承知のうえ、そんなの百も承知のうえで、あえて、もっかい言いますけど(なぜ?)、今回の、アリス、耐え忍ぶよね~!?!??!(もう言いたいだけ!)

耐え忍びヒロインは、“かわいそう”だけで支配されてしまってはいけないんです!

うん、で、その“耐え忍ぶ”でいったら、

月9も、耐え忍ぶよね~!!??

だってさ、何せさ、前クールの、1月期の月9がさ、『君が心をくれたから』ですからね!!??愛する人の命と引き換えに、自らの“五感”を差し出してしまう…んですよ??いくらなんでも、耐え忍び過ぎ、ですよね?!?

しかも、時間差で、一つずつ、五感を差し出しちゃうんですよ!?深夜0時を過ぎたから “視覚”が奪われました…ですよ!?耐え忍ばざること山の如しですよね!?(意味が真逆になってる)

それはもう、月9史上、最も耐え忍んだヒロインでしたよね?!!?(次点は『この世の果て』ですが、語り出すと止まらないので割愛します)

うん、で、そのとき、僕が思ったのは、耐え忍びドラマっていうのは…いや、耐え忍びヒロインっていうのは(耐え忍びヒロインとは…!?)、“かわいそう”だけで支配されてしまってはいけないんですよね。

だって、“かわいそう”だけで支配されてしまったら、エンターテインメントとして、見ていられないじゃないですか。いくら誰かの命と引き換えとは言え、理不尽に五感が失われるってさ、創作物とはわかっていても、ただただかわいそうなだけだし、そもそも意味がわからないし(それを言ったらおしまいだけど)、普通だったら、見ていられない…じゃないですか。

だけど、そこをクリアにさせたのが、ヒロインの、さまざまな角度からの“屈強さ”ですよね。簡単に言うと、ヒロインが、いい意味で、“かわいそうじゃない”んですよ。いや、もちろん、状況的にはとてつもなく、かわいそう、ではあるんだけど、演者のパブリックイメージ込みで、フィジカル的にもメンタル的にも、不思議と、乗り越えられそう、なヒロインが構築できたからこそ、“かわいそう”だけじゃない、が成立したのです。

で、それこそが、連続ドラマとして、最後まで見たいと思わせる=ずっと見守っていたいヒロイン=エンターテインメントに昇華できたのです。で、そんなこんな、僕の月9ヒストリーもかんがみて、あのドラマこそが、月9史上、最も耐え忍んだヒロインのドラマ…って、僕の中で納得して、1月クールを終えたのですが…。

不思議と“かわいそう”だけではない世界観が成立してしまう、このドラマのすごみよ!!

そしたら、ほら、ご覧なさい?!?(誰やねん!)

前クールで、月9史上最も耐え忍んだヒロイン!!って、片づけた次の瞬間、こうもまた、違った形で、続けざまに、“耐え忍ぶ”ドラマを、見せてくれるだなんて、誰が想像しました?

そもそも、愛する人の不慮の事故によってヒロインが失意に陥る…って、その、導入部からすでに共通してるし、なにより、今回のヒロインを演じる、広瀬アリスが、前作と同じように、フィジカル的にもメンタル的にも、不思議と、乗り越えられそう!=見守りたくなるヒロイン!!!に仕上がっている!!!という奇跡!!

ついこないだ、月9史上、最も耐え忍んだヒロイン!!とかなんとか言ってたのに(僕だけ!)、もうすでに、それを超えてきそうな予感だし、しかも、前作は“ファンタジー”で、今作では“リアリティ”で、“耐え忍ぶヒロイン”を描いてみせる!!という、そのクリエイティビティの違い!!!

なんなら、“かわいそう”は、前作のように、“ファンタジー”でコーティングするよりも、“リアリティ”でコーティングしてしまう方が何だか生々しくて、見ていられない…気がするのに、今回、こんなにも遥斗(眞栄田郷敦)関連の現状を丁寧に丁寧に描いていったというのに、不思議と“かわいそう”だけではない世界観が成立してしまう、このドラマのすごみよ!!

「なんかさぁ~、2クール連続でさぁ~、設定似てない!?」(誰?)じゃないんです!!このドラマは、間違いなく、前作と対にして見ると、より深みを増すドラマ!つまり、『君が心をくれたから』『366日』ともども、どうぞよろしくお願いいたします!(僕誰?)

うん、で、僕、この興奮の中でつい思い出したんだけど、そういえば、今作の狩野(雄太)P×広瀬アリスで手がけた『知ってるワイフ』も「アリス、耐え忍んでたよね~!?!?」いや、だけど『知ってるワイフ』の前世では(パラレルワールド的な話なので、“前世”ということにします)“耐え”の部分を“怒り”で発散してた部分もあるから、耐え7:忍び3の割合かな(意味わからん!)。

翻(ひるがえ)って、今回の『366日』の明日香は、耐えるに耐えて、忍びに忍んでるから、耐え5:忍び5の割合でしょうか(どういう計算式?)。

そう!!(急に)そして、つまり、このドラマは、耐え忍ぶアリスから、勝気なアリス(前回散々言った)を、取り戻していく、そういう、そういうドラマなんですよね?!?!(絶対違う)

そしてそして、ついつい、アリスで興奮してしまっていつも最後になっちゃうけど、あの郷敦の、あの目な!!

あの、じっとりとした、目!!!もう、あの目の時点で、好き!!があふれかえってるどころか、その“好き”に、“歴史”までも感じさせてしまう、壮大な“好き目”!!!(好き目??)

もう劇中、郷敦=遥斗ってば、アリス=明日香を見てるはずなのに、自分が見られてるような気がして、恥ずかしくなっちゃって、目、そらしちゃうよな!?!(わけわからん!)

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