ニセ電話で2030万円被害 茨城町の無職男性 現金や電子マネーだまし取られる

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県警は15日、同県茨城町、無職、男性(67)が架空請求で現金と電子マネー利用権の計約2030万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。

県警組織犯罪対策1課によると、3月18日、何者かが男性の携帯電話に「約29万円の未納料金がある」と連絡。男性は同18~19日、電子マネー計80万円分を購入後にカード番号を相手に伝え、利用権をだまし取られた。

その後もサイバーセキュリティーセンター職員を名乗る男らから「パソコンのウイルス感染で8000万円の被害が出た」「サイバー保険がある」「資産を調べる」などと連絡があった。

男性は今月8日までに、東京都内のアパートに宅配便で現金1530万円を送ったほか、指定口座へ送金したり、電子マネーの利用権番号を伝えたりして計420万円をだまし取られた。

この男性の被害を巡っては、県警水戸署が13日、詐欺未遂容疑で都内の少年(18)を逮捕。県警は今回の被害との関連を調べている。

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