大阪・関西万博の開幕1年前に当たる、4月13日から始まった「ミナミ・フライング万博 2024」。10月13日(日)までの毎月、ミナミの街中を舞台に“おもしろいこと”を展開していく企画です。初日に行われたプレス発表会と、ミナミ・グリーティングパレードの模様をリポートします。
主催のなんば・道頓堀公共空間活用連絡会(NDK連絡会)、会長の上山勝也さんは「ミナミの町衆が一致団結し、5年後、10年後と進化を続ける街づくりプロジェクト。新しい時代の第一歩です」と、意気込みを話します。
また、副会長の菊池正吾さんは「コロナ禍を“あきんど”の力で乗り切ったミナミは、今たくさんの人でにぎわっています。ミナミは大阪らしいおいしい食べ物、魅力あるショップ、エンタメがそろったエリア。万博本会場とミナミの街をセットで楽しむことを提案したいです」と、盛り上がりに期待していました。
▲左から、NDK総合プロデューサー・佐藤有紀さん、同会長・上山勝也さん、同副会長・菊池正吾さん、同会計・矢野到さん
▲2025年日本国際博覧会協会・担当局長の堺井啓公さんと一緒に応援に駆け付けたミャクミャク。堺井さんもミャクミャクの動きのかわいさを自慢げにアピールしていました
第1弾は「道頓堀たこ焼EXPO2024」
企画第1弾として、「道頓堀たこ焼EXPO2024」を4月28日(日)まで開催中(主催=たこ焼同好会)。「くれおーる」や「たこ家道頓堀くくる」「たこ焼道楽 わなか」など、「道頓堀たこ焼同好会」に加盟する店舗が、万博の海外パビリオンとコラボし、フランス・アメリカ・韓国・タイ・イタリア・ドイツ・スイス・中国をテーマにしたメニューを展開しています。
▲たこ焼きフォトコンテストも実施
街がまるごとテーマパークに! ミナミ・グリーターが誕生
同企画のポイントの一つが、「ミナミ・グリーター」の存在。テーマパークなどでキャラクターに会うことを、“キャラグリ”(=キャラクターグリーティング)という人も多いと思いますが、まさにキャラグリの状態をミナミで行うというもの。街に遊びに来た人に、手を振り、笑顔でグリーティング。人と人とで街を盛り上げるそう。高校生から地域店舗、来街者を巻き込んだパレード、街の美化活動も予定。日本プロフェッショナルグリーター協会がサポートして実施されます。
この日は、プレス発表会出席メンバーで、さっそく「とんぼりリバーウォーク」をパレード。テンション高く練り歩いていました。リバーサイドの店舗や橋の上から手を振る人、声をかける人も。「何やってるんやろ?」「誰か来るんかな?」という、声も聞かれ注目を浴びていましたよ。
▲「ミナミの人はもともと“グリーター力”が高い」と、同協会講師
イベント続々! 被災地の復興支援も
そのほか、4月26日(金)「オープニングセレモニー」「復興支援ライブステージ」、27日(土)・28日「大阪LIVEパワーステージ」「みんなで作る万博・フラワーカーペット」、26日~28日「フライング母の日・笑顔のフラワーリレー」「ミナミ・ノンバーバルサーカス」の実施が決定!
「みんなで作る万博・フラワーカーペット」では、球根を大きくするため摘み取られたチューリップの花を活用。「フライング母の日・笑顔のフラワーリレー」では、関西圏の規格外ドライフラワーを使った母の日ワークショップを行い、その利益で「フラワーライフ振興協会」を通じて、能登半島地震の被災地で避難所暮らしを強いられているお母さんおばあさんに、 母の日のお花を届けます。5月以降もイベントを続々開催。
持続可能な繁華街を目指す大阪・ミナミ。道頓堀界隈は、この日もにぎやかで元気いっぱいでした。この活気が世界中に人に届くといいですね。
ミナミ・フライング万博 2024
期間 10月13日(日)まで。※万博会期中も「街なかサテライト」を開催
会場 大阪・ミナミ地域~道頓堀・戎橋筋・なんば広場などの公共空間