【韓国】3月輸出3.1%増、半導体5カ月連続プラス[経済]

韓国関税庁が発表した2024年3月の輸出入動向(確定値)によると、輸出額は前年同月比3.1%増の565億7,200万米ドル(約8兆7,000億円)だった。

輸出を品目別に見ると、最大の輸出品目である半導体は34.5%増の118億3,000万米ドルと、23年11月以降プラスを維持している。船舶(107.2%増)や液晶デバイス(30.3%増)なども増えた。

乗用車は英国(40.5%減)やフランス(23.5%減)向けなどが落ち込んで5.7%減と、2カ月連続でマイナスとなった。自動車部品(7.5%減)や有線通信機器(35.2%減)も振るわなかった。

主要輸出先では、中国が0.4%増の105億2,000万米ドルだった。半導体メモリー(29.8%増)や半導体製造装置(20.7%増)などはプラスとなったものの、精密機器(12.5%減)や石油製品(25.3%減)は不振だった。

米国は11.6%増の109億1,000万米ドルで、中国を上回った。半導体メモリー(276.1%増)や乗用車(15.1%増)などがけん引した。

サムスン電子など多くの韓国企業が進出するベトナムも半導体メモリー(19.7%増)がプラスとなったほか、石油製品(103.5%増)も好調で、全体では4.4%増えた。日本は精密機器(23.0%減)や医薬品(46.6%減)が2桁減となり、全体では12.0%減に沈んだ。

■貿易収支は43億ドル黒字

輸入額は522億8,100万米ドルで12.3%減少した。原材料(18.4%減)、資本財(3.5%減)、消費財(9.5%減)の全てがマイナスとなった。貿易収支は42億9,100万米ドルの黒字だった。

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