登下校中に不審者や体調不良…困ったときに頼れる場所 大田原・市野沢小の児童が「あんしん家」訪問

あんしん家を訪問し新しいステッカーを手渡す児童

 【大田原】新入生の初めての登下校の日に合わせて市野沢小の全校児童は11日、通学路沿いにある「あんしん家(や)」を訪問した。

 あんしん家は、子どもが登下校中に不審者との遭遇や体調不良などで困った場合に頼れる場所として、通学路沿いの民家や店舗などが協力。現在、同学区内では59軒が登録している。今回は10日に入学式を終えたばかりの新入生46人が加わり新しくなった登校班が、通学路の点検をするとともにあんしん家の場所を把握する目的で実施した。

 この日は新入生と上級生の対面式を校庭で行った後、45班に分かれてあんしん家を訪問。住民らに見守りを依頼する手紙と新しいステッカーを手渡した。

 長年あんしん家として子どもを見守り続けている市野沢、会社役員川永憲三(かわながけんぞう)さん(45)は「過去にはトイレを貸したり、けがをした子にばんそうこうを貼ってあげたりしたことがあった。今まで通り見守ってあげたい」と力を込めた。

 6年添田陸斗(そえだりくと)さん(11)は「以前、通学路で不審な人にカメラを向けられたことがあった。知っている人が見守ってくれるのは安心です」と話した。

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