応援割、2割の施設「完売」 県内、GW後に第2弾

 能登半島地震を受けた国の観光支援策「北陸応援割」で、県内で対象となったホテル、旅館など399施設のうち85施設が予算上限に達し、新規の予約受付を停止したことが15日分かった。予約を停止した宿泊施設の比率を示す「完売率」は21.3%。県は2次避難者の受け入れ数に応じて各施設に予算を追加配分し、5月の大型連休後に第2弾を実施するため、予約枠は復活する可能性がある。

 予約が上限に達した宿泊施設の数を市町別にみると、金沢市の41カ所が最多で、白山市13カ所、加賀市11カ所、小松市8カ所などと続いた。県の担当者は「北陸新幹線の延伸効果もあり、予約は順調に入っている」と手応えを語った。

 富山県は全体の66.8%(175施設)、福井県は59.7%(234施設)がそれぞれ予約受付を停止している。両県によると、予算額が少ないため完売率が石川より高くなっており、予算執行率は90%を超えているという。

 応援割は地震で落ち込んだ観光需要を喚起する支援策で、1人1泊2万円を上限に宿泊代金が最大50%引きとなる。旅行会社や宿泊施設に割り当てられた予算がなくなり次第終了となる。

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