【巨人】好調リリーフ陣を支えるバルドナード&ケラー 試合外でも発揮している〝適応力〟

巨人の救援陣を支えるバルドナード(中)とケラー

阿部慎之助監督(45)率いる巨人が快進撃を続けている。6連勝中と波に乗り、15日時点で9勝5敗の貯金4で首位・中日とゲーム差なしの2位につけている。

近年のチームで最大の懸案だったのが投手陣だ。しかし、今季はここまで抜群の安定感を誇り、防御率はリーグ2位の1・88。まだまだ開幕から間もないとはいえ、昨季の3・40から大幅な改善をみせている。中でも救援陣は連勝中の6試合でわずか2失点。防御率は0・77の鉄壁ぶりで、チームの勝利を確かなものとしている。

そのブルペンを支える助っ人たちも大きな存在感を放っている。故障離脱した中川に代わって勝利の方程式の一角を担うバルドナードは、開幕から7試合連続無失点ですでに4ホールドをマーク。新加入の元虎戦士・ケラーも4試合で同2・70ながら、試合の終盤に不可欠な戦力になりつつある。

そんな強力助っ人たちはグラウンド外でも、適応力を見せているという。チーム関係者は「今年の外国人選手たちは、みんな電車でおのおの移動してますよ」と告白。外国人選手は球場と自宅の間をタクシーで移動することが一般的なのだが…。

中でもケラーは今季初のビジターとなった神宮球場でのヤクルト戦に、通訳も帯同させずに〝単身電車通勤〟。右腕を直撃してみると「(阪神に在籍した)去年までは車移動だったから、電車で通うようになったのは今年からだよ。東京は路線が多くて最初は迷ったけど、今じゃもうばっちりだよ(笑い)」と頼もしかった。

都心の地下鉄などはアリの巣のように路線が張り巡らされ、乗り換えも複雑。都市部以外から来る日本人でも苦戦することもある中、不自由なく乗りこなしているそうだ。こうした適応力の高さも今後のマウンドに生かされるかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社