ロッシー小川氏「マリーゴールド」にWWEのスター、イヨ&カイリ招聘も 今夏にビッグマッチ計画

ジュリア(左)、林下歌美(右)らとともに新団体を旗揚げしたロッシー小川氏

WWEスーパースター招聘へ――。元スターダムエグゼクティブプロデューサーのロッシー小川氏(66)が15日、新団体「MARIGOLD(マリーゴールド)」の旗揚げを発表した。早くも今夏には関東近郊でのビッグマッチを計画。先日の米WWE視察では、WWEのCCO(最高コンテンツ責任者)を務める〝ザ・ゲーム〟ことトリプルHと会談しており、小川氏がスターへと導いた前WWE女子王者イヨ・スカイやWWE女子タッグ王者のカイリ・セインに参戦オファーを出す可能性が出ている。

旗揚げ会見には3月いっぱいでスターダムを退団した林下詩美、ジュリア、MIRAI、桜井まい改め桜井麻衣、弓月改めビクトリア弓月の5人の他、高橋奈七永と元アイスリボンの石川奈青が所属として登場。さらにこの日、スポーツエンターテインメント団体「アクトレスガールズ」の退団が発表された風香を筆頭に青野未来ら6選手が参戦を表明し、新団体参加が決定的になった。

小川氏は2月に所属選手、スタッフへの引き抜き行為があったことを理由にスターダムから契約を解除された。約2か月が経過し、ようやく旗揚げを発表できたことに安堵の表情を浮かべると「選手みんながいろんな壁を乗り越えて覚悟を決めてここに来てくれたこと、非常に感謝してます」と語った。

旗揚げ戦は5月20日の東京・後楽園ホール大会で、5~6月の9大会を発表。今夏にはビッグマッチを開催する予定だ。気になるのは目玉となる団体外の参戦選手。早くもビッグネームが候補に挙がっているが、きっかけは先日のWWE視察だ。

WWEからの招待で渡米した小川氏とジュリアは、ペンシルベニア州フィラデルフィアで行われたWWEの名誉殿堂「ホール・オブ・フェイム」セレモニーや「レッスルマニア40」を観戦。この日の囲み取材では「(WWEは)すごくよくしてくれました。自分が今までイヨやカイリ、ジュリアを育ててきたことを向こうは買ってくれてるんだと思います。WWEとの関係? それは今後、向こうから何かしらの発表があると思いますよ」と意味深に語っていた。

会見後も取材に応じた小川氏は「向こう(WWE)の選手を招聘だったり…そんなことができたらいいなとは思ってます」と真意を明かした。トリプルHとの会談では、その意向を伝えたという。もちろん、意中の相手は2人しかいない。イヨとカイリだ。

カイリは2017年、イヨは18年に当時小川氏が社長を務めたスターダムを巣立ち、WWEへと移籍した。2人との絆は今でも強固で、現地で再会したカイリに新団体旗揚げを報告した際には「WWEの選手はみんな小川さんの味方ですよ」とサポートを約束されたという。

イヨもカイリもWWEのメインロースターとして大活躍しているが、23年1月1日のノア・日本武道館大会にはWWEから中邑真輔が参戦。武藤敬司の化身、グレート・ムタとのドリームマッチが実現した例もある。

一方で小川氏は「(WWEの)牧場になろうかな…」。かねてWWE入りがうわさされるジュリアだけでなく、今後は世界最高峰の舞台に続々と選手を輩出する考えもあるようだ。ついに産声を上げた新団体が一気に世界へと名前をとどろかせる。

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