「香り市場」拡大支える横浜港、輸出量36年連続トップ アジアで需要

果物から焼き鳥まで調合香料を開発する高砂香料工業開発推進部の山崎定彦主管=横浜税関

 食品や化粧品の香り付けに使われる調合香料の需要が、アジアで高まっている。その輸出を支えるのが、36年連続で全国シェアトップの横浜港。外出自粛が求められた新型コロナウイルス禍以降、香り市場は拡大しているようだ。

 香料は業界で、食品用(フレーバー)と香粧品用(フレグランス)に大別される。これらに相当する輸出統計品目の「食品・飲料工業用」と「その他」の輸出実績について、横浜税関が集計した。

 2023年の国内輸出量は8159トン。うち横浜港は3割強の2567トンだった。金額ベースでは国内337億6800万円のうち、3割弱の91億800万円を占める。品目分類で比較できる1988年以降、36年連続で全国シェアトップだ。

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