きょう16日(火)も気温はこの時季としては高く、25℃以上の夏日が続く所がありそうだ。天気は変わりやすく、晴れる所でも急な雨や雷雨になる所がある見込み。落雷や突風などに注意が必要だ。さらに夜以降は大陸から黄砂が飛来してくる可能性がある。

各地で汗ばむ陽気

　きのう15日は北日本や東日本でかなり気温が上がり、札幌や秋田など真夏並みの暑さになった所もあった。札幌では平年を15℃近く上回り、観測史上最も早い夏日となったが、きょうは東日本や北日本の暑さは落ち着きそうだ。ただ、それでもこの時季としては高く、福島や山形など、きょうも25℃以上の夏日が予想されている所がある。一方、西日本はきのうより気温の上がる所が多く、各地で汗ばむ陽気となりそうだ。まだ暑さに慣れていない時季であるため、熱中症にはくれぐれも気をつけたい。関東は22℃前後で、過ごしやすい陽気となる見込み。

天気の急変に注意

　天気は晴れる所でも天気が急変する所がありそうだ。暖かく湿った空気や上空の寒気の影響をうけるため、大気の状態が非常に不安定になる見込み。東海や北陸は午前中から雨雲がかかりやすく、山陰から東北の日本海側を中心に雨のエリアが拡大しそうだ。

　発雷確率も高くなっているため、雷雨になる所もある見込み。急な強い雨や落雷、突風などに注意が必要だ。

天気急変のサイン　落雷に遭わないために

　きょうは天気が変わりやすいため、出かける時に雨が降っていなくても雨具の準備をしておいた方が良さそうだ。遠くで雷の音が聞こえてきたり、真っ黒い雲が近づいてきたり、急に冷たい風が吹いてきたら、それは天気が急変するサイン。すぐに頑丈な建物内や車の中などに移動したい。なお、雷雨の際、木の下や軒下での雨宿りは危険なため、避けるべき場所となる。天気急変のサインを見逃さず、早めに安全な場所に移動することが大切だ。

夜から黄砂がやってくる

　さらに、今夜以降は大陸から黄砂が飛来してくる可能性がある。今夜は九州北部や中国地方、あす17日(水)には東北まで広く飛来してくる予想となっている。うっすらと付着するくらいの濃さになる所もあるため、洗濯物などは注意が必要だ。また、呼器系の疾患をお持ちの方は、症状が悪化する可能性もあるため、気をつけたい。
（気象予報士・多胡安那）