大阪万博ユニフォームに奈良県大和高田市の「西垣靴下」 運営スタッフ向けに1万足

大阪・関西万博のスタッフユニフォームに靴下が採用されることとなり、記者会見する西垣社長(左)=15日、県庁

 2025年に大阪市で開催される大阪・関西万博の運営スタッフユニフォームに、奈良県大和高田市の靴下企画製造「西垣靴下」(西垣和俊社長)の靴下が採用されることとなり、同社が15日、県庁で記者会見した。同社はユニフォーム用靴下約1万足を提供する。記者会見で西垣社長は「この機会に国内はもちろん世界の人たちに奈良の靴下の品質と技術をアピールしたい」と意欲を語った。

 同社は2025年日本国際博覧会協会のユニフォームの協賛募集に応じ、万博にかける思いをアピールし、ユニフォームへの採用が決まった。

 ユニフォーム用靴下は同社のファクトリーブランド「エコノレッグ」の看板商品「疲れしらずのくつした」をベースに改良。疲れしらずのくつしたは履き心地を高めるため、足底にインソールの役割をする独自のクッション編み技術を用いているのが特徴で、今回、万博ユニフォームにスニーカーが採用されたことから、新たにかかとのテーピングを二重にして脱げにくくする工夫を加えた。

 同社によると靴下の国産品は全体の1割にとどまるが、その6割を県産が占め、日本一の生産量を誇る。西垣社長は「県は靴下の一大産地。この靴下に夢を乗せ、次世代に向けた産地の発展につなげていきたい」と話した。

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