「今この瞬間が一番嬉しい」川島永嗣のプロ生活24年を深堀り!最もシュートが強烈、キャラが濃い同僚は? アイドルはゴイコチェア

助っ人守護神としてベルギー、スコットランド、フランスと渡り歩き、異国で酸いも甘いも嚙み分けた川島永嗣が今冬、ついに日本に戻ってきた。2010年に川崎フロンターレから海に渡って以来、実に14年ぶりのJリーグ復帰だ。

ワールドカップも4大会経験し、日本代表で積み重ねたキャップ数は95。屈指のレジェンドの心の内に、41歳の誕生日当日、直撃インタビューで迫った。

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――自身のアイドルと言える、憧れの選手はいますか?

「セルヒオ・ゴイコチェア。80、90年代にプレーしていたアルゼンチンのキーパーです。ビデオを借りてきて見ていました。怪我か何かで誰かと代わって出て、いきなりPKを止めまくったのがすごく印象的で、やっぱりキーパーかっこいいなって、その時に思いました」

――プロ生活24年で数えきれないほどのシュートを防いできたなかで、最もシュートが強烈だったなと印象に残っている選手はいますか?

「レベルが高くなればなるほど、ここぞって時のシュートの強さは…なんていうんだろう、 隙がないというか、決めきる能力は、やっぱりレベルの高い選手はすごいですね。特に誰がっていうのはないかな」

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――最もキャラが濃いチームメイトは?

「ミチ・バチュアイ(現フェネルバフチェ)って分かります? 僕、スタンダール・リエージュで一緒にやっていて。ベルギー代表にも入っている選手です。彼は若い時に、何かに怒ってトレーナールームのガラスを割っていましたね。今はどんな感じか分からないですけど、当時19歳ぐらいで、監督か誰かに言われたのかな。血を流していました。当時、得点王争いをしていたんですけど」

――ベストゲーム、今までで最も嬉しかった瞬間はありますか?

「ベストゲームはまだこれからですね。あまり僕は過去を振り返るタイプではないので、今この瞬間が一番嬉しいかな」

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――では今までで最も悔しかった、一番覚えている失点も特になし?

「今までがどうかは分からないですけど、先週の試合も悔しかったです」

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現在の日本代表の話題を振った際、川島は「高いレベルでやっていることを噛みしめて、とにかくその瞬間を生きることが大切」と力強く語った。

重要なのは今この瞬間――。飽くなき挑戦を続ける守護神は、常に自己ベスト更新を目ざしている。

※第2回終了(全4回)

取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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