[U-23日本代表の中国戦スタメン予想]重要なGS初戦へ! 1トップは細谷が先発か。コンディションが完全ではない半田の右SBは…

U-23日本代表は4月16日、U-23アジアカップの初戦でU-23中国代表と相まみえる。

今年7月に開幕するパリ五輪の出場権をかけた重要な大会。グループステージの第3節では難敵・韓国との対戦も控えており、ここで絶対に勝利を手にし、勝点を稼いでおきたいところだ。

決勝まで勝ち進めば6試合を戦うが、中2日で連戦が続き、カタールは日中、30度を超える厳しい環境。選手のコンディションを考えれば、間にターンオーバーは不可欠だが、初戦はある程度、現状のベストメンバーを送り出すと予測した。

システムは4-3-3でGKは小久保玲央ブライアン。A代表歴を持つ野澤大志ブランドンと正守護神の座を争う構図となるが、直近の国際親善試合・ウクライナ戦でも無失点に抑えるパフォーマンスを見せた小久保が序列では一歩リードか。

【PHOTO】カタールで開催されるU-23アジアカップに向け、新背番号でポートレート撮影に臨んだU-23日本代表!
右サイドバックは、187センチの長身を活かしたプレーが魅力の関根大輝か。半田陸は急性胃腸炎となった影響でチームへの合流が遅れ、13日の練習では別メニュー調整となり、大岩剛監督もコンディションが完全ではないとの見方で、初戦は様子を見るだろう。

CBの一枚は、これまでも大岩ジャパンの守備を牽引してきた西尾隆矢で確実か。相棒の予想は難しく、フィード能力もある木村誠二、大岩監督が信頼を寄せる鈴木海音の可能性もあるが、高さのある中国相手には最もサイズのある高井幸大(192センチ)が適任と考える。

左サイドバックは内野貴史。本職は右だが、今年に入ってから自チームのデュッセルドルフでも左サイドを務めることが多く、状況に応じて試合途中から右サイドにポジションを変え、相手を混乱させることもできる。

アンカーは、今大会でのキャプテンに就任した藤田譲瑠チマがバランサーとしてチームの舵をとるか。インサイドハーフは松木玖生と川﨑颯太で、守備時にはどちらかが藤田の横に下りてスペースを埋める。中国はカウンター主体のスタイルで来そうなので、中盤の3人はいずれも出足が速く、ボール奪取に定評がある選手を並べた。

左ウイングは鋭い突破が武器の平河悠か。ウクライナ戦でも再三にわたって披露していたカットインからのミドルに期待だ。

右ウイングはセットプレーのキッカーとして流れを変えられる山田楓喜。中国が守備ブロックを固めてきて停滞ムードになった際には、このレフティの精度の高いボールで一気に局面を打開できるだろう。

1トップは強いフィジカルを駆使して前線で収められる細谷真大と予測。柏レイソルでは今季、無得点と苦しんでいるが、このエースが中国戦でゴールを奪えれば、チームに勢いをもたらしそう。自クラブで好調の藤尾翔太とローテーションをしながら使い分けていくはずだ。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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