燈/建設業界特化型AIチャットサービスを提供、地場企業など幅広く支援

建設DXを手掛ける燈(東京都文京区、野呂侑希最高経営責任者〈CEO〉)が、建設業の業務を支援する新サービス「AIコンストシェルジュ『光(Hikari)』」の提供を開始した。建設業の専門知識を取り入れた業界特化型のAIチャットサービスで、質問に対して建設業界を前提にした回答を得ることが可能。必要な資料を取り込んでおくと、回答と共に参照元の資料や当該ページも表示できる。地場ゼネコンなどの活用を想定しており、建設業界の生産性向上に幅広く貢献していく。
昨年に提供を始めた建設業に特化した大規模言語モデル(LLM)「AKARI Construction LLM」を活用したサービス。対話型AI「ChatGPT」のように会話形式で必要な情報を検索できる。標準仕様書や施工計画書などのデータを取り込んでおくことで、過去の事例など自社に特化した情報を含めて調べることが可能だ。
「1人1台ずつAI秘書を持ってもらう」(同社)ことがコンセプトで、建設(コンストラクション)とコンシェルジュを組み合わせた「AIコンストシェルジュ」と名付けた。1人当たり月額1500~2000円程度のサブスクリプション(定額支払い制)で手軽に活用してもらう。
同社は、建設業特化型の請求書処理DXサービス「Digital Billder(デジタルビルダー)」も展開している。地場ゼネコンなどで同サービスと「光」の両方を利用するケースも増えているという。

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