安井建築設計事務所が東京事務所(東京都千代田区)を公開/地域とつながる空間に

安井建築設計事務所は15日、東京都千代田区の神田美土代町へ移転した東京事務所のオフィスツアーを開いた。同社の関係者や顧客らが多数参加。1月4日に移転した事務所の設計ポイントや働き方、施設を紹介した。ツアー後にはコンサートやトークイベントも用意。トークイベントでは東京事務所の企画・設計担当チームの社員らが登壇した。
東京事務所はRC造1~3階建て延べ3000平方メートル(賃貸範囲)。4月1日に迎えた創業100周年の記念事業の一環として移転した。築60年のビルをリノベーションし、3フロアのうち、地上に面した1階部分は地域やまちとつながりながら、新たな試みに挑戦する学びや創造の場となる。検討に当たっては社内プロポーザルを実施し、▽自由▽自主▽自治▽自立▽自律-の五つを新オフィスのコンセプトに掲げた。
1階の「まちとつながるスペース」は地域のための土間的な空間とした。キッチンやライブラリースペースを設置しワークショップやイベントが開催できる。1階の活動や雰囲気は各階の吹き抜け階段とフロアの回遊動線により、2、3階の執務エリアまでひとつながりになる。執務スペースはレイアウト自在な家具で個人やチーム単位でさまざまな使い方を促す。
冒頭、佐野吉彦社長兼最高経営責任者(CEO)は「外に開いた形とし地域とのさまざまなつながり、行事、集会に使える。社会に開きながら仕事も続けていきたい」と述べた。

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