デンソーは悲願の初V&2冠ならず 主将・赤穂ひまわりが無念「悔しい」「相手が一枚上手だった」【バスケWリーグ決勝】

悲願の初優勝に一歩届かなかったデンソーの赤穂ひまわり(中央)【写真:中戸川知世】

「京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024」ファイナル

バスケットボール女子Wリーグのプレーオフ決勝第3戦が15日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで行われ、レギュラーシーズン首位の富士通が同2位のデンソーに89-79で勝利し、16年ぶり2度目の優勝を決めた。デンソーは悲願の初優勝と皇后杯との2冠には届かず。主将の赤穂ひまわりは「後手に回ってしまった。相手が一枚上手だった」と無念を滲ませた。

1勝1敗で迎えた運命の最終戦。両軍のチームカラーである赤をまとった4864人のファンが客席を鮮やかに染めた。試合は第1クォーター(Q)から富士通が常にリードする展開。しかし、デンソーも馬瓜エブリンの3ポイント(P)シュートなどで簡単には流れを渡さなかった。何度離されてもくらいつき、最大15点差から残り39秒には6点差に。しかし、最後は富士通に振り切られた。

ヴラディミール・ヴクサノヴィッチ監督は、試合後の会見で「まずは『富士通さん、優勝おめでとうございます』と伝えたい。それに値するシーズンだった」と称賛。赤穂も「相手も必死にやってくるとわかっている中、後手に回ってしまった。相手のほうが一枚上手だった」と潔かった。高田真希は20得点を挙げながらも、「決めるべき選手が決めていた」と新女王の強みを評した。

悲願の初優勝と皇后杯との2冠はならなかったが、指揮官は「負けたことは悔しいし、残念だが、戦い抜いてくれた全てのスタッフ、選手を本当に誇りに思う」と感謝。赤穂は「悔しい思い、ファイナルに立ったという経験を成長材料にして、また戻って来られると思う」と来季を見据えた。

THE ANSWER編集部

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