京都府京丹波町と京都府立大学が包括協定 農林業や食の研究などで連携

包括協定の締結書にサインした畠中町長(左)と塚本学長=京丹波町役場

 京都府京丹波町と京都府立大学(京都市左京区)が相互に協力関係を強化する包括協定を結んだ。農林業や食の研究、地域活性化などについて、町が学生が研究できる場を紹介し、町の課題解決にもつなげるなど、連携を深める。

 両者は林業分野の研究や、教授が町の総合計画策定のアドバイザーを務めるなど、従来から交流を続けている。

 同大学は4月から生命環境学部を、農学食科学、生命理工情報学、環境科学の3学部へと再編。新学部が扱う森林や食の分野は、同町との親和性が高く、研究の活発化や人材育成に向け、足並みをそろえる。

 町は産業振興や健康・福祉の増進などについて、大学側から幅広い知見を求める。大学側の求めに応じて住民、企業、団体との仲介役を務めることも想定される。府立林業大や京丹波森林組合とも連携する。

 締結式は2月に町役場で行われ、畠中源一町長は「研究協力で活力あるまちづくりにつなげたい」と抱負を述べた。塚本康浩学長も「町全体が魅力的なキャンパスになる」と期待した。

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