川徳の初年度の収益「目標通り」 荒道泰之社長インタビュー

「川徳の伝統は大切にしつつ変化を恐れずに挑戦し、価値あるものを提供していく」と語る荒道泰之社長=12日、盛岡市

 盛岡市の川徳が、官民ファンドが出資する新会社に移行して1年が過ぎた。荒道泰之社長(67)は12日、岩手日報社のインタビューに応じ、初年度の収益を「目標通り達成できた」とし、カワトクのリニューアル効果が「確実に出ている」と手応えを語った。

 同社は2023年に20年ぶりの大規模改装に着手。アウトドアや家具インテリア専門店を入れ、屋上の人工芝エリアを開放。紳士・婦人服売り場には大手アパレルメーカーによる「オンワード クローゼット セレクト」が入居した。

 荒道泰之社長の一問一答は次の通り。(聞き手は報道部・刈谷洋文)

 ―新会社移行から1年が過ぎた。

 「大規模リニューアルを含め経験のない大きな改革で苦労はあったが、円滑に移行できている。昔から利用している方々、地域、取引先からの『川徳を盛岡からなくしてはいけない』との応援が従業員の励みになり、前に進む力になった」

 ―変化の手応えは。

 「改装したコスメ部門は前年度より売り上げが2割ほど増え、同様にゴルフコーナーも1割増。新たに入居したオンワード クローゼット セレクトも人気を集めている。効果は確実に出ており、若者など新たな客層も獲得できた。及第点と言っていい」

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