茨城・石岡市長選 現新2氏 まちづくり巡り舌戦

谷島洋司氏、石橋保卓氏(左から)

茨城県石岡市長選は14日告示され、再選を目指す現職の谷島洋司氏(61)=公明推薦=と新人で前市議の石橋保卓氏(65)がいずれも無所属で立候補を届け出た。まちづくりの在り方などを巡り論戦が交わされる。

谷島氏は午前10時、同市東光台の選挙事務所前で出陣式を開き、国会議員や首長、市議らが詰めかけた。コロナ禍の対応に追われた1期目を振り返り、地域医療計画や教育改革など実績を強調。「足りないのは安定した市政。合併以降、2期8年務めた市長はいない。安定・継続のために挑戦したい」と再選への意欲を示した。

石橋氏は午後1時、同市茨城3丁目の選挙事務所で出陣式を行い、県議や市議、支持者らが集まった。現市政への危機感があるとして「石岡再生」を掲げ、市が進める複合文化施設計画の建設費や候補地の地盤などが問題と指摘。「判断力、決断力、実行力の三つをモットーに自分の責任を果たしていきたい」と市政刷新を訴えた。

投票は21日午前7時から午後6時まで市内52カ所で行われ、同7時半から石岡の市役所本庁舎で開票される。有権者は6万798人(3月1日現在)。

■石岡市長選立候補者(届け出順)

谷島洋司(やじまようじ) 61 無現(1)
【略歴】市長[元]県議当選1回、市教育委員長、八郷ライオンズクラブ会長、瓦会郵便局長、郵政省職員。立正大卒。瓦谷 〈公〉
【公約】人口減少対策に重点、全ての市民が安心安全なまちづくりなど

石橋保卓(いしばしやすたか) 65 無新
【略歴】行政書士[元]市議当選3回、社会福祉法人職員、医療法人職員、市職員。石岡一高卒。貝地
【公約】都市計画の大幅見直し、歴史・文化を積極的に利用したまちづくりなど

年齢は投票日現在。()数字は当選回数。略歴は、現職、元経歴、学歴、現住所。末尾の〈〉内は推薦・支持政党

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