渋めのデザインが魅力…登頂の勲章にオリジナルバッジ 丹沢表尾根「木ノ又小屋」が商品化

丹沢表尾根の木ノ又小屋で販売を始めた登山バッジ。奧はモチーフとなったコーヒーアップ

 丹沢表尾根にある山小屋「木ノ又小屋」がオリジナル登山バッジの販売を始めた。モチーフとしたのは、小屋で使っているコーヒーカップ。カップに描かれたランプの絵柄が特徴的で、色は赤と青の2種類を用意。登攀(とうはん)記念としてバッジの販売を求める声は多かったといい、丹沢登山の魅力アップにつながりそうだ。

 登山バッジは全国各地の山で販売されており、動植物や登山道具などが描かれている。丹沢では大山や塔ノ岳周辺の山小屋などで売られており、登頂の勲章や土産として買い求める登山客が多い。

 木ノ又小屋オーナーの神野雅幸さん(59)によると、バッジの販売を求める声はこれまでもあったが、表尾根の利用者は大倉尾根よりも少ないため作ってこなかった。しかし、昨夏スタッフとして入った沼倉彩夏さん(39)が考案したデザインが秀逸だったため、商品化を決めたという。

 ピンバッジは縦約3センチ、横約2センチ。コーヒーカップの下に木ノ又大日の標高(1396メートル)が記されている。神野さんは「渋めのデザインで普段使いもできる。バッジを通じて表尾根の活性化につながればいい」と期待を寄せる。

 バッジは1個700円(税込み)。同小屋は土・日曜、祝日のみ営業している。

© 株式会社神奈川新聞社