【黄砂情報】気象庁が「黄砂に関する情報」発表 屋外で黄砂付着おそれ 18(木)にかけて全国の広い範囲に飛来予想 一部見通し5km未満も アレルギー・呼吸器系疾患の方など注意【3時間ごと黄砂予想】

「黄砂に関する情報」発表 西日本~北日本の広い範囲に飛来へ

16日朝、気象庁は「黄砂に関する全般気象情報」を発表しました。16日昼すぎから18日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想されるとして注意をよびかけるものです。

16日昼過ぎから18日にかけて、北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想され、視程(=水平方向の見通し)が10キロメートル未満となり、所によっては視程が5キロメートル未満となる見込みとしています。

屋外では所により黄砂が付着するなどの影響が予想されるほか、視程が5キロメートル未満となった場合には、交通への障害が発生するおそれがあるとして注意をよびかけています。

16日朝の衛星画像をみると、中国東北区から黄海あたりにかけて茶色くなったエリアがあり黄砂が飛んでいるのが確認できます。

気象庁が発表している黄砂飛来予想では、日本列島には16日(火)昼すぎに西日本へ飛来して、その後は東日本や北日本にも広がっていく予想です。18日(木)頃にかけて全国の広いエリアで黄砂の影響を受ける見込みです。

視程5キロ前後になると砂の付着や交通障害のおそれ

黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。

見通しの悪化による交通障害に注意するよう呼びかけています。また、アレルギー体質の方や、呼吸器系・循環器系に疾患がある方は十分注意してください。

黄砂とは 大陸内部の土壌や鉱物に加えて大気汚染物資も

黄砂は中国大陸の内陸部の砂漠地帯などで、土壌や鉱物の粒子が風によって巻き上げられたもので、中緯度付近を吹く上空の西風(偏西風)によって日本に飛んできたものです。

日本まで到達する黄砂の大きさは、直径4ミクロン(1ミリメートルの1000分の1)前後が多くなっています。

造岩鉱物や粘土鉱物が多く含まれていますが、土壌起源の粒子だけではないとみられるアンモニウムイオンや硫酸イオンなども検出されています。これは日本に飛んでくる途中で人為活動による大気汚染物質を取り込んでいる可能性も示唆されています。

© 株式会社中国放送