16日午後から17日まで黄砂が九州に飛来のおそれ 警戒を

気象庁の黄砂解析予測図によると、16日午後から17日にかけ、黄砂が九州に飛来する予想になっている。同庁によると、ユーラシア大陸のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などで強風に巻き上げられた砂やちりが偏西風で運ばれ、浮遊しながら降下することを黄砂現象と呼ぶ。3月から5月ごろは地面が特に乾燥し、強風が発生しやすくなる。このため同時期に日本でも観測されることが多く、ひどいときには空が黄褐色に煙ることもある。

福岡市は16日午前7時、気象庁の予測モデルに基づく黄砂情報を更新した。午後から17日夜間まで黄砂の飛来を予測している。見通しは10~6キロ。行動の目安として、健康面では呼吸器系などの疾患のある人に外出するときはマスクなどの着用、外出から帰ったら眼を洗い、うがいをするよう促した。生活面では洗濯物などはできるだけ室内に▽換気や窓の開閉は必要最低限に▽車の運転時は窓を閉める▽洗車は黄砂飛来後にする―ことなどを呼びかけている。

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