高くてすごい「雪の回廊」 八幡平アスピーテライン開通

青空の下、長く連なる「雪の回廊」を楽しむ観光客=15日、八幡平市・八幡平山頂レストハウス付近

 15日の岩手県内は暖気を伴った高気圧の影響で気温が上昇し、各地で7月並みの暑さとなった。八幡平市と秋田県を結ぶ八幡平アスピーテライン(全長27キロ)は冬期通行止めが解除され、多くの観光客が涼を求めるように高さ約6メートルの「雪の回廊」を楽しんだ。

 快晴の下、同市柏台の松尾八幡平ビジターセンター前で本県側(10.6キロ)開通式を行い、関係者がテープカット。午前10時にゲートが開門すると長い車列が次々と出発した。県境の見返り峠付近では、観光客が道路脇にそびえる雪壁を触ったり写真に収めて満喫した。

 盛岡市在住の娘や孫と訪れた熊本市の松川冨美子さん(70)は「熊本は雪がほとんど降らないので高い雪の壁に驚いた。天気も素晴らしい」と喜んだ。孫の小沢篤志ちゃん(5)は「雪は高くてすごいし、触ったら冷たい」と笑みを広げた。雪壁は昨年より80センチほど高く、例年5月上旬ごろまで楽しめる。

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