紙の絵柄を立体的に アトリエJ、三重県立美術館で作品展

【シャドーボックス作品が並ぶ会場=津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで】

 【津】紙の絵柄を貼り重ねて立体的に仕上げる芸術「シャドーボックス」の作品展が14日、三重県津市大谷町の県立美術館県民ギャラリーで始まった。シャドーボックス協会会員でグランドマスターインストラクターの堀淳子さん(63)=同市垂水=と、堀さんが主宰する「アトリエJ」に通う30―80代の53人の作品計260点を展示している。21日まで。

 新国立美術館などであった全国展の出品作を中心に、アールヌーボーの画家・ミュシャや、シシリー・メアリー・バーカーの花の妖精シリーズなどを展示。作者の思いをつづったカードを添えている。

 ピンセットを使って作品を組み上げ、大作では1作品で数千点のパーツを使うという。額の厚みが20センチを超える大作から季節の題材の小品まであり、堀さんは「多岐にわたるジャンルの作品からシャドーボックスの芸術性を感じてもらえるとうれしい」と来場を呼びかけた。

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