イエレン米財務長官、同盟国と会合へ 過剰生産巡り対中対話も

David Lawder

[ワシントン 15日 ロイター] - 米財務省高官によると、イエレン財務長官はワシントンで今週開催される国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合に合わせて同盟国の財務相と会談する。サプライチェーン(供給網)の強化、金融システムの安定強化、ウクライナ支援などが主要な議題になるという。

イエレン氏はまた、中国政府当局者とも「バランスの取れた成長」に関する詳細な協議を行う予定。今月開始した新たな米中対話を継続し、中国の電気自動車(EV)や太陽光パネルなどクリーンエネルギー製品の過剰生産能力に対処する。

17日には日韓財務相と初の3者会談を開き、ロシアやイランに対する制裁、サプライチェーンの確保、太平洋諸島の気候変動や金融分野での耐性構築などについて調整する。

今週は主要7カ国(G7)や20カ国・地域(G20)の財務相会合も開催される。

G7会合ではイエレン氏は、ロシアの凍結資産をウクライナ支援に利用する案に関する議論を前進させたい考えだ。

当局者はロシア資産に関する具体的な計画には言及しなかった。財務相会合は6月に開催されるG7首脳会議で検討すべき選択肢を示すことが目的だと述べた。

イエレン氏は16日に記者会見を開く。

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