原油先物は反発、イスラエル反撃姿勢で中東情勢が緊迫化

Laura Sanicola

[16日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は反発している。イスラエル軍トップがイランの攻撃に反撃する方針を示し、中東情勢が再び緊迫化してきた。

イスラエル軍のハレビ参謀総長は15日、イランによる週末の攻撃に対応すると表明。紛争拡大を避けたい同盟国からは自制を求める声が相次いでいる。

0005GMT(日本時間午前9時5分)時点で、北海ブレント先物6月限は0.46ドル(0.5%)高の1バレル=90.56ドル、米WTI先物5月限CLc1は0.43ドル高(0.5%)の85.84ドル。

イランによるイスラエルへの報復攻撃は予想より被害が少なかったことから紛争激化の懸念が後退し、原油先物の前日清算値は下落していた。

ただ、イスラエル政府筋によると、ネタニヤフ首相は過去24時間足らずで2回目の戦時内閣閣議を開き、攻撃への対応を協議したという。

16日には世界最大の石油輸入国である中国で国内総生産(GDP)が発表される。

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